takimono flower ~芳香性切花のご提案~
概要
花が本来もっている魅力をより、より世の中に訴えかけることにより、少しでも花に興味を持って頂きたいとの想いより、花の魅力のひとつ『香り』をクローズアップした取り組みです。
現在、切花の生産においては、視覚的(色・形状)な魅力が優先され、香りは重視されず、芳香性品種が少ない状態です。また、香りがあっても生産者~小売店~消費者と情報のリレーができておらず、消費者の皆様へご案内できていない実情がございます。
そこで、全国の花業界の有志が『takimono flower』というプロジェクトのもと、科学的な根拠に基づいて芳香性品種を厳選し、さらに香りをワインのように分かりやすいものに例えた表現でご紹介して参ります。
薫物(たきもの)とは
種々の香料を合わせてつくった練香そのもののことをいます。
奈良時代末期から平安時代にかけて上流社会で薫物を焚いて香りを楽しむ文化が栄えていたとのこと。
花の香りが現代社会の薫物となって、多くの方に楽しんでもらえたら・・という想いで名付けられております。
しっかりとした品種選定を実施
①香気成分発散量の計測
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(通称:農研機構)のサポートにより、チューリップからどういった香気成分がどのくらい発散しているかを、専用の機器を用いて計測をおこなっております。
②官能試験を実施
人間が感じる香りの強さは、香気成分発散量だけではなく香気成分組成も影響します。
そこで、約600人に21品種の試験をおこない、香りの強さの4段階評価、香りの嗜好の3段階評価をおこなっております。
ご提案計画
現在、以下のご提案をさせていただく予定でございます。
・2018年1月~3月:チューリップ
・2018年4月~12月:バラ・カーネーション
・2019年1月~:チューリップ・(スイートピー・ラナンキュラス)
※発足したばかりのプロジェクトのため、試行錯誤しながら実施して参ります。
そのため、ご提案品種が変更になることや、稀に入荷しない場合がございます。
予めご了承くださいますようお願い申し上げます。